私立 / 埼玉県 獨協大学ドッキョウ

日本史

2014年度入試の問題分析

例年どおり、問題数は大問5題、各大問とも10題の小問で構成され、計50問の出題であった。解答は全問マークシート方式の選択式である。一問一答的な設問が中心だが、正誤問題が増加しており、一問一答的な暗記では対応できない工夫が付されていて、理解力を試す問題も見られる。こうした傾向は一層強まっており、単純暗記的な年号を問う問題も、墾田永年私財法(743年)の1問にとどまった(多いときは、設問10問のうち7問が年号問題といった大問も見られた)。また、部分的であるが、2013年度に見られなかった史料問題が出題された。一方、過去には文化史で図版問題が出題されていたが、2013年度に引き続き2014年度も、文化史での図版を使った問題は出題されなかった。時代別では、例年どおり、大問[1]が古代、大問[2]が中世、大問[3]が近世(近代のときもある)、大問[4]が近代、大問[5]が現代(近現代のときもある)という出題であり、近現代史が全体の約4割を占める(原始はほとんど出題されていない)。分野別では、政治史・外交史・社会経済史・文化史がバランスよく出題されている。難易度は、一部に教科書の脚注を利用した難問も見られるが、全体的には、教科書レベルの基本事項を中心に問う標準的な問題で、教科書から得た知識をもとに十分に解答可能な問題である。

2015年度入試対策・学習アドバイス

正誤問題への対策が合否の鍵

正誤問題の占める割合は2割前後で多いとはいえないが、増加傾向にあり、獨協大学では合否を分ける問題と考えられる。正誤問題は、一問一答的なつけ焼き刃ではなかなか正答できない。正確な理解が必要なのはもちろんのことだが、消去法を利用して選択肢を絞るなどの「解法」、そして「慣れ」も必要となる。過去問の研究はいうまでもないが、正誤問題が多いセンター試験の過去問などを利用して練習を積んでおくことも効果的な対策となるであろう。

現代史や文化史にも十分な対策を

現代史は1970年代までの出題となっているが、近年の入試傾向を考えると、今後1980年代以降も出題される可能性は十分ある。現代史や文化史は対策が遅れがちな時代と分野である。早めに対策を講じたい。また、文化史での図版問題は減少傾向にあるが、今後出題される可能性は十分にある。文化史学習の際には、教科書に掲載されている図版はもちろんのこと、資料集なども併用して確認しておきたい。図版を見ることによってイメージを膨らませることが可能となり、記憶も比較的容易となり、学習の理解も深まる。

近現代史を重点的に学習しよう

大問5題のうち、2題が近現代の出題で、全体の4割を占める。近現代についても早くから対策を立て、かつ重点的に学習を進めておこう。

教科書中心に基本事項を押さえよう

一部に教科書の脚注を利用した難問が見られるが、こうした設問は正解できなくても合否にはまったく関係ないので、無視してよい。教科書範囲内の標準的な設問が多くを占めるのだから、教科書を精読して歴史の大きな流れを的確につかみ、曖昧な歴史用語などは用語集を併用しながら正確に理解しておくことが合格への近道となる。いずれの試験においても各時代、各分野にわたってまんべんなく出題されるため、穴のない学習が望まれる。幅広い学習を心がけることが大切である。

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